【体験談】羊水検査をして反省したこと。‘‘後悔しない選択’’をする為に

独り言

こんにちは!皆さん羊水検査というのを知っていますか?

羊水検査はお腹の赤ちゃんの染色体や遺伝子異常がないかを調べる事ができ、確定診断として実施される精度の高い検査です。

今回は私が妊娠初期に行った染色体検査~羊水検査についてのお話をしたいと思います。

私自身の検査に対する気持ちの持ち方の反省も込めて何かに示したいという思いがずっとあり、出生前診断やクワトロ検査などの染色体検査をするか悩んでいる方に、‘‘後悔しない選択’’をしていただきたいと思って書きました。

正解などはありませんが、『こんなふうに考えた人もいる』と少しでも気持ちの整理に役立てられたら嬉しです。

私のプロフィール
現在第一子妊娠7ヵ月(24週)の主婦。妊娠初期は切迫流産~コロナ感染と激動の日々。

羊水検査をして反省したこと。‘‘後悔しない選択’’とは

今回は『体験談』として妊娠から羊水検査後までの出来事を順にお話していきます

多嚢胞卵巣治療からの妊娠

子供が欲しい!と思った時私は多嚢胞卵巣症候群と診断されていました。

多嚢胞卵巣は簡単に言うと排卵がされにくい症状。生理は来てるけど排卵はしていなかったりするややこしいものです。数年前から産婦人科から多嚢胞卵巣の気があると言われていたので、『やっぱりか・・・』という心境でした。

治療は、第一段階の飲み薬始まりました。副作用で眠気や吐き気、動悸もたまにありました。仕事帰りに副作用が激しく出た時は地下鉄の目的駅まで辛くて立っていられず、適当に降りた駅のホームで泣きながら気を失ったことが一度ありましたね(汗)
誰かに何度も『大丈夫ですか?』って言われて、目覚めたら目の前に優しい学生さんが声をかけてくれていました。

一瞬本当に王子様かと思いましたよ(笑)

駅員さんも呼んでくれていたんですけど、大ごとになりたくない気持ちから『全然大丈夫です!!』って即答してました。

それでも心配してくれた学生さんが長い距離の出口まで私の荷物を持ってくれて、世の中にこんな他人に優しくできる人いるんだと素直に感動したのを覚えています。

治療を始めて3ヵ月。幸い飲み薬のみで、念願の第一子の命がお腹に宿りました!

まさかのコロナ感染

お腹に赤ちゃんが来てくれたと喜んだのもつかの間、検診では切迫流産。絨毛膜下出血と診断されました。

生理痛のような痛みと出血があり、エコーで見ると確かに血腫も確認され絶対安静で過ごすことになりました。

2ヵ月経ってもまだ血腫に改善の傾向が見られない頃。ある朝目覚めると旦那が体温計を見て『コロナになったかもれない』と言いだしたんです。

『終わった・・・』

って本気で思いました。旦那の心配をしたいけどお腹の子が心配すぎて、自分が感染してないかが気になったのが本音です

旦那はその日すぐに抗原体検査で陽性が判明し、39度越えの発熱。
部屋はなるべく隔離し感染対策、腹痛に耐えながらの旦那の対応。旦那のお母さんからもひっきりなしに心配のLINEが来る・・・。

そんな中、濃厚接触者になって病院にも行けないのにトイレに行くと生理の多い日以上の量で真っ黒の出血が数日続いていて、不安はピークに達していました。

旦那が発熱して2日後、覚悟はしていましたが私も発熱してしまいました・・・

発熱したその日は、妊婦検診の日。もちろん保健所からの指示に従い妊婦検診に行けたのはその3週間後でした。

考えた‘‘つもり’’になっていた

コロナ感染当日、行くはずだった妊婦検診で赤ちゃんのダウン症の疑いなどが分かるクワトロ検査(染色体検査)について話を聞く予定でした。

しかし3週間空いてしまった為、検査が受けられる週数が迫られていて、すぐにクワトロ検査を受けることになりました。

私は元々、染色体検査には‘‘無理してやらなくてもいいんじゃないか’’という考えだったのですが、旦那がとても積極的で、何度か旦那の話を聞いて『やった方がいいよね』と話しがまとまっていました。

ですが、いざ検査が近づくと‘‘もしかしたらお腹の子がいなくなっちゃうかもしれない’’という恐怖の感情が芽生えて、義母と話していたタイミングで染色体検査をすることについて話しました。すると結局いろいろ説得され『絶対に検査はした方がいい!』と言われました。

『やっぱりある程度の染色体異常の不安は消えるし、旦那もして欲しいと言ってるんだからやるか』

気持ちが完全にまとまりました。

検査はいつもとあまり変わらない血液検査。注射が大の苦手な私は、いつも通り検査後の貧血でフラフラになり、診察ベッドに横たわり回復を待っていました(汗)

その日は先生に『検査結果は2週間後になりますからね』と言われて家に帰りました。

いざという時にパニック

コロナの後遺症で全く失った味覚臭覚障害に対してのイライラがあるものの、検査を終えてからは何事もなく過ぎ、日に日に『多分大丈夫だっただろうな♪』と安心していきました。

『家族、家系にダウン症の子はいないし、まだ30歳なら可能性は低いですよ』

先生の良い言葉だけを何度も思い出して大丈夫だと確信するようになっていました。

そんなある日、病院から不在着信がいきなり入っているのに気づき

『まだ予約日でもないのになんで・・・?』

と一瞬で嫌な予感を感じ頭の中が真っ白になりました。

とりあえず病院に折り返す前に旦那に電話してみるビビり様。しかし出なかったのですぐに折り返しました(汗)

いつも通りの受付の人が出たのに、私だと分かるとすぐにかかりつけ医に代わったので、確実に『何かある・・・!』と心臓バクバク。

先生からは

『クワトロ検査の結果が陽性と出ましたので、明日羊水検査をしてもらえますか?』

という内容でした。

最悪中絶を希望する場合、なるべく早く羊水検査をしないと間に合わないので早い決断を迫られました。

予感的中・・・

『あ、明日ですか・・・?ちょ、ちょっと一度旦那と話しても良いですか・・・?』

予感はしてたものの、伝えられると頭の中がパニックになり一度電話を切りました。

その後旦那に号泣で電話し、旦那が帰宅後もずっと話しましたが、正直どんな理由があっても中絶の選択をすることができない。

お腹の中で生きてるこの子と離れるのは嫌だ・・・けど、もしかしたら少ししか生きられない子だったら・・・

こんなことばかりで気持ちがまとまらないままずっと夜中まで考え込んでいました。しかしタイムリミットは明日・・・!

『こんな気持ちがまとまらないまま羊水検査を受けることなんてできない・・・!』

ネットで色々な人の体験談をみて、陽性と分かっても産む人、産まない人、そもそも検査は受けない人・・・。

元々話し合って、‘‘何かあったら今回は諦める”と話はまとまっていたはずなのに、いざお腹に生きている子を目の前に決断ができない。

‘‘こんな気持ちになるなら染色体検査自体しなければ良かったのかもしれない’’

という気持ちが何度もよぎりました。

専門医との会話で後悔

羊水検査当日、気持ちがまとまらず一夜明けたにも関わらず、案外気持ちが落ち着いていました。

『もう、この検査をしてから決めよう』

この覚悟だけはできていました。

いつもの産婦人科では羊水検査ができないとの事で紹介状をもらい、朝から旦那と一緒に大きな病院に行きました。

そこで染色体検査の専門医の説明を聞いてるうちに後悔の念が沸き起こっていました。

『もし陽性なら中絶するんですよね?』

との質問に半泣きで小さく頷く自分に

『こんな軽い気持ちで染色体検査を受けたの?』

と心の中で自問自答。

よく考えたら旦那との話をまとめる為に考えた結果な気がする。自分が本当に何があっても出産するって意志が曖昧だったから、考えをすり合わせて今後悔している。

ただ、救いだったのは担当してくれた専門医でした。自分の腕に自信を持っていて発言も頼もしい!

『私が担当した患者さんで感染症や後遺症、流産もなった人は一人もいないからね。
クワトロ検査も陰性でも案外引っかかるから心配しすぎないでね
と。

その時は気休めでも嬉しかったな(泣)

手術開始

麻酔すると聞いていたのに麻酔なしだったのでビックリしつつも、筋肉注射から始まりました。

羊水検査後の張りを抑えるための薬ですが副作用でめちゃくちゃ動悸が乱れます。

私は血とか注射とかが本当に苦手で、これからお腹に針を刺すのに筋肉注射にこの世の終わりかのような顔で挑みました。

一度筋肉注射経験があり一生打ちたくない記憶があったからです。
でも、看護師さんが上手すぎたのか自分でもビックリするくらい痛くなかったんです!!(※筋肉注射にしてはですよ)

30分の時間をあけて手術開始です。

先生たちが色んな器具を持って集まってきて私は何も見ないように目をそらす。でも一瞬太くて短いホースのような器具が見えてゾッとした(汗)

大きくなりかけているお腹に針を刺す時、緊張と副作用でバクバクが止まらない中、お腹の子に申し訳ない気持ちも入りまじり、訳が分からなくなりそうでした。

『いくよ』と言われてギュッと目をつぶりましたが

『ボス

まるでパンパンに張った革のソファに思い切り針を刺したような音が聞こえたのを今でも覚えています(震)

点滴の注射針を抜いてもらうのを待っている時のような感覚で、だんだん頭がファ~となり限界を感じたころで手術は終わりました。

しばらくはフラフラで寝ていましたが、緊張と素早い技のおかげでか痛み自体はほとんどありませんでした・・・!

無事手術も終わり、1週間後に大まかな結果が分かるということでドキドキしながら待合室で待っていてくれた旦那と一緒に帰りました。

検査結果は

1週間程経った頃、病院から旦那の携帯へ『結果が来たので取りに来て欲しい』と連絡が来ました。

私へ直接連絡の場合、最悪の結果の場合にすごいうろたえるだろうからという理由で連絡先は旦那になっていました。

旦那から電話が入り結果は『陰性』でした・・・!

一瞬信じられなくて、嬉しくて泣いて大喜び、後日検査結果を取りに行きました。

羊水検査をして反省したこと。まとめ

この世に100%の検査はありませんし、正解は人それぞれです。

でも今回感じたのは、お腹の中で頑張って生きている子がいる中で、中絶の選択肢を迫られたら、やっぱり離れたくない

素直にそう思いました。生まれた後、子供も親も大変な人生になるかもしれないのは分かっていても、本能的にお腹に宿った我が子を迎えたいと思うのは当たり前なんですよね。

今回改めて気づかされました。

そもそも、陽性が出たらのこともちゃんと旦那と話し合っていて納得して決めたと思っていたけど、今になって思えば

『それでも多分陰性だろう。大丈夫だと思うけど一応検査はやっておこう』

甘い気持ちで受けていたんじゃないかと反省しています。

染色体検査をする=陽性が出る前提の気持ちをもって受ける

いざ命の選択を迫られた時に、自分の中のでどんなことがあってもこの子を迎えたいと思うのであれば染色体検査は必要ないですよね。
当たり前だけど・・・

私は今回羊水検査を経験して、お腹の子には少し迷惑をかけちゃったけど、おかげで自分の気持ちがハッキリと分かりました。

もし2人目ができたら次は染色体検査はしないと思います。

羊水検査は胎児にリスクのある検査です。

自分にとって染色体検査が本当に必要かどうか、普段中々考えないことなので難しいことではありますが、何度も想像して考えてみてくださいね。

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